IP規格が示す「できること」と「できないこと」
iIP規格を正しく理解するためには、「防水=何でも大丈夫」と考えるのではなく、できること/できないことを切り分けて考えることが重要です。IP規格は、あくまで一定条件下での耐性を示す目安であり、万能な防水性能を保証するものではありません。
IP規格で「できること」の範囲
IP67やIP68に対応したスマホは、日常生活で起こりやすい偶発的な水濡れに対して、比較的強い設計になっています。 例えば、雨に濡れる、手を洗っているときに水がかかる、誤ってシンクや洗面台に落としてしまうといったケースでは、すぐに取り出して適切に乾燥させれば、問題が起きにくいとされています。 また、短時間かつ浅い水深での水没であれば、IP規格の範囲内で耐えられる可能性もあります。ただし、これはあくまで試験条件に近い状況であり、必ず安全を保証するものではない点は理解しておく必要があります。
IP規格で「できないこと」と注意点
一方で、「水中での継続使用」「長時間濡れたまま放置する」「強い水圧がかかる環境で使う」といった行為は、IP規格の想定外です。 シャワーやお風呂、プール、海での使用は、水圧や水質の影響を受けやすく、防水性能があっても故障につながるリスクがあります。水深や時間の条件を超えると、防水性能は保証されません。 また、防水性能があるからといって、水没後すぐに充電するのは危険です。Lightning端子やUSB-C端子に水分が残った状態で充電すると、ショートや内部腐食の原因になります。 iPhoneでは水分を検知するとアラートが表示されることもありますが、表示が出ない場合でも完全に乾いたとは限りません。水に濡れた後は、十分に乾燥させてから使用・充電することが重要です。